今回は積立NISAで複数銘柄を買ったほうがいいのか?そうであればどう買えばいいのか?という話をしていこうと思います。
一般的に『複数銘柄を買って分散投資をしたほうが良い!』と、なんとなく感じている方が多いかと思います。
これはその通りなのですが、複数買うのであれば意味のある分散投資をしているか?ということが重要になります。
『意味がある』というのはどういうことなのか?その解説をして、積立NISAでの分散投資の考え方を説明します。
この記事を最後まで読めば、分散投資の考え方を理解し、積立NISAでどのように複数銘柄を組み合わせれば良いか分かるようになるはずです。
こんな方におすすめ
- 積立NISAで複数の銘柄を買ったほうが良いのか分からない
- 複数買うのであれば、どう買えばいいのか分からない
- 分散投資の考え方を理解したい
分散投資のメリット
そもそもなぜ複数銘柄を買う(分散投資をする)と良い、と言われているのかというとリスクを抑えるためです。
株価の大暴落が来た時の損失を抑えることができます。
分散投資の考え方
分散投資をするのであれば、業種・業界が違う企業に投資がしたほうが良いです。
例えばAppleとGoogleに分散して投資するのではなく、Appleとコカ・コーラとかディズニーとかといった具合です。
これは企業単体としての業績だけでなく、業界全体が下向きになる可能性を考慮して分散しています。
ここで何が言いたいのかというと、分散投資をするのであれば異なる値動きをする銘柄を買いましょうということです。
積立NISAに照らし合わせてみる
積立NISAでは先に挙げたようなAppleやGoogleの株を買うということはできません。
積立NISAで購入できる銘柄は大きく下記の資産クラスというものに振り分けられます。
- 全世界株式
- 米国株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 全世界株式
積立NISAで分散投資をする場合に大事なことは、この資産クラスの違う銘柄を組み合わせるということです。
具体的にどのように買えばいいかを見ていきます。
楽天証券で銘柄人気順TOP5を見てみましょう。
名前でなんとなくどの資産クラスに振ら分けられるか分かると思います。
TOP1,2にある『eMAXISSlim米国株式(S&P500)』と『楽天・前米株式インデックス・ファンド』は両方「米国株式」の資産クラスになります。
ここで『人気順TOP1,2だし、この2つに分散投資しよ!』と2つの銘柄を買うのは意味のない分散投資です。
値動きを見れば、2つの銘柄がほとんど同じ値動きをしていることが分かります。
複数銘柄を買うのであれば、『新興国株式+米国株式』や『新興国株式+先進国株式』といったように異なる資産クラスの組み合わせで買うことが意味のある分散投資になります。
【結論】初心者は全世界株式一本でいい
ここまで分散投資の考え方について解説してきましたが、初心者の方は全世界株式一本で良いと思います。
つまり分散投資をする必要はないです。
そもそも全世界株式が分散投資をしている銘柄です。銘柄を提供しているファンドが、うまい具合に分散して全世界に投資をしてくれているからです。
先ほど挙げた資産クラスを変えて分散投資をするという方法も、全世界株式と組み合わせることができる資産クラスはありません。
なぜなら、全世界株式はどの資産クラスとも重複してしまうからです。
全世界株式の中には米国株式も、先進国株式も、新興国株式も含まれているのです。
その投資金額の比重が違うだけです。
意図的に米国や先進国の比重を上げたいんだ!という方は組み合わせて調整することもありますが、初心者はそんなことをしないはずです。
よって、結論としては
・初心者の方は全世界株式一本を保有すればよい
・投資経験のある方は自分の思うように比重を調整すればよい
というものになります。